高校放送部が制作したラジオ番組を紹介しています

ある日、死んだサキは天国へ旅立つ途中、お化けの国に入った。そこでは一つのミッションを通過しないと天国へ行けないという。ミッションとは、人間界のだれかを脅して、その成果をあげること。その成果によって天国へ行けるかどうかが決まるという。サキはある女の子を脅して天国へ行こうとした。ところがお人よしのサキは女の子が可哀そうになり、最後に脅しをやめてしまう。しかしサキの人の好さが認められて、天国へのパスポートが手にすることができた。

【講評】　日本放送作家協会九州支部　香月 隆

気の利いたハートフルな作品でした。ぐいぐいとストーリーに引きこむ構成。出演した生徒たちも演技力があり、楽しく聞くことができました。死んだ人を主人公に描いて、これだけ死後の世界をリアリスティックに、またポエジーたっぷりに表現した作品も少ないでしょう。ドラマ制作のテクニックを評価したいと思います。それにしても「死ぬ」ということはどういうことでしょうか。皆さんもときどき、死についてじっくり、真剣に考えてみてください。