「愛された命　捨てられた命（再放送）」 福岡県立福岡高等学校

おっきーのラジドラ学園

2014年11月11日放送

「愛された命　捨てられた命（再放送）」
福岡県立福岡高等学校

Ｈ22年第32回九州高校放送コンテスト福岡県大会出場

内容紹介
柴犬のシバは主人公に捨てられて保健所のオリにやってくる。そこで飼い主とはなればなれになってつかまったチワワのクウと友達になる。そしてクウから黒い部屋の話を聞く。黒い部屋に連れて行かれた犬は二度とオリに戻って来ないというのだ。シバは黒い部屋を飼い主と再会するための部屋だと誤解するが、実は黒い部屋はガスで犬を殺す部屋で、喜んで部屋に向かったシバもガスで殺されていくという悲しいお話。

日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評
効果音の使い方もうまいし、出演した生徒さんたちの演技もなかなかのものでした。台本が素晴らしいです。犬を主人公にする話は思いつきやすいですが、実際に作ってみるとソラゾラしくなってなかなかうまくいかないものです。しかしこのドラマは犬の擬人化をみごとに成功させました。ドラマのオープニングを「動物愛護法」の硬い条文で幕開けして、ラストを新聞報道調のナレーションでしめているところはにくいです。やわらかいドラマに随所、硬いセリフやナレーションを散りばめると、ドラマが格調高くなるといういい例です。シバとチワワという２頭の犬。やさしい保健所の人。犬たちがハッピーの部屋だと誤解しているｼKい部屋（本当はガス室の怖い部屋なんですが）。そういったドラマチックな設定をうまくこなしているシナリオです。ほめすぎかもしれませんが、プロ級に近いシナリオ技術です。またこのドラマは、シーンが犬小屋だけでした。こういうドラマの設定は、ワンシーンドラマといい、特殊なドラマで実験的な設定です。わたしどもプロからみると、いろいろ見どころ満載のドラマでした。

2018年04月01日

「おっきーのラジドラ学園」放送終了

番組は平成30年3月をもって終了となりました。

「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。

日本放送作家協会九州支部 香月隆
13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。

放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は：katsuki01@gmail.com です。

ではみなさん、ごきげんよう！