おっきーのラジドラ学園
2015年11月24日放送
「代行(だいこう)」
兵庫県立東播磨高等学校
H27#62NHK杯全国大会ラジオドラマ部門優良賞
内容紹介
ある日のHRで、先生が激怒していた。それは読書感想文にコピペをして提出した生徒がたくさんいたからである。主人公の宮下くんもその一人で、先生にさんざんしぼられた上、翌日までに再提出しなさい!と命じられる。宮下くんはそもそも課題本を買ってすらおらず、どうやって原稿用紙5枚を埋めるか、帰り道で竹本さんに相談する。すると竹本さんは宮下くんを宿題代行屋に連れて行く。実は竹本さんも代行してもらった感想文を出したのだという。宿題代行屋には、入選コース、普通コースなどの高額な宿題代行もあるのだが、宮下くんは誰にでも書けそうな「ちょっと下手コース」を5000円で依頼する。ところが翌日のHRで、宮下くんは再び先生に前へ出るように言われた。実は竹本さんは、先生に宮下くんの指導の代行を頼まれていたのだ。そのとき、きのうの宿題代行屋が教室に入ってきて、これまた先生から指導の代行を頼まれた人だったというのだから、手がこんでいる。結果的に宮下くんは、代行してもらうことの無意味さに気づき、自力で感想文を提出した。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評宿題の代行をめぐるコメディで楽しく笑いました。宿題をコピペでスルーした宮本君は、先生に叱られて、やむなく宿題の代行屋に感想文を依頼します。ところが、宮本君を囲む関係者がみんな、仕事を代行されていた人ばかりで、結局、代行の世界の泥沼に落ち込んだ宮本君は、目がさめて、宿題を自分で書くことになりました。代行に頼んだら料金が5000円もかかるのに、宿題に必要な書物は500円だったというところなんか、大笑いしてしまいました。宿題の代行料金が、<入選コースや普通コース>は高いけど、誰にでも書けそうな<ちょっと下手コース>は5000円という設定など、受けますね。とにかくアイデア満載のパロディでした。ドラマの設定は実によく考えられていましたが、言葉づかいが少し大人っぽすぎたかなという部分もありましたね。「いや、失敬!」なんてセリフがありましたが、昭和時代の小説のセリフみたいで、ちょっと抵抗がありました。過ぎてはいけませんが、もっと高校生らしい現代的な言葉づかいがあってもよかったかな、と思いました。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
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