おっきーのラジドラ学園
2016年01月19日放送
「君に伝えたいこと」
広島県立五日市高等学校
H27#62NHK杯全国大会ラジオドキュメント部門準優勝
内容紹介
<制作意図>「しっかり伝えてくださいね、あとお願いします」。去年の夏、私にこんな言葉を残してある被爆者の方が亡くなった。でも、何をどう伝えればいいのか私はわからなかった。その答えを見つけるために、もう一度その方が話してくれたことに向き合ってみることにした。今年被爆70年を迎える。被爆者の方たちは何を残そうとしてくれているのか。そして、私たちができることはなんなのかを考えてほしいと思い番組を制作することにした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評
番組に登場した藤井照子さんは、広島電鉄家政女学校の生徒でした。この女学校は太平洋戦争末期、高等小学校を卒業した女の子達に運転士になってもらうため、少女運転士を育てる目的で作られた女学校でした。藤井その女学校の生徒で、原爆に被爆したのです。今日の作品は文句のつけようがない素晴らしいドキュメンタリーでした。インタビューに答える人たちが、凄惨な原爆の体験を経験した人たちだったので、おはなしがリアルで胸が締め付けられる思いでした。その藤井さんが、自分たちの後悔を、後世に伝えて欲しいというんですね。そこで、後世に伝えるとはどういうことなのか、この番組のスタッフたちは考えるのです。ところが答えが見つからない。スタッフは、「伝える」という意味について考えます。その迫り方に鋭さを感じました。番組では、「今という時間を大切に生きて行くこと」〜それが藤井さんの思いを伝えることにつながるという一応の結論をだしてくれました。でも、無理に結論を出さなくてもよかったかもしれません。被災した友人を助けられなかった後悔、くやしさ、それを語ってくれた藤井さんたち・・・・・・そういう人たちの存在を語り継いでいくことも私たちの務めではないでしょうか。今日のドキュメンタリーは、BG音楽の使用を最小限に抑えていました。それも番組を重くするうえで大いに効果があったと思います。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆
13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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