おっきーのラジドラ学園
2016年07月26日放送
「悲劇が風化しないために」
福岡県 筑陽学園高等学校
H27#62NHK杯福岡県大会ラジオドキュメント部門出場
内容紹介
<企画意図>
昭和20年8月8日、西日本鉄道筑紫駅銃撃事件があり、死者64名以上、負傷者150名以上の被害をもたらしました。今後も悲劇が風化しないように証言集を作り、事実を鮮明に残そうと行動される方々がいます。事件から70年を迎える今、銃撃事件の事実を話せる方が高齢になり、減ってきています。番組を通して、どのように戦争の事実と向き合うことが大切なのか、考えてもらうきっかけになってほしいと思います。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評
<講評>
ネットで調べてみました。ウィキペディアの記事を紹介します。「8月8日、西鉄福岡9時40分発の大牟田行き下り普通列車は、入営者を中心に200人近い客を載せ、ほぼ満員状態であった。途中、空襲警報発令のために1時間停車、筑紫駅には午前11時頃に差し掛かった。ほぼ同じ頃、久留米方面から福岡方面へ向かう上り列車も筑紫駅に差し掛かっていた。この2列車が、アメリカ軍のP-51戦闘機による機銃掃射を受けた。筑紫駅周辺は田園地帯であり、航空機による攻撃に対して無防備であった。両列車合わせて死者の数は64名(これより多いとする証言もあり)、負傷者数は100余名という甚大な被害を受けた。」以上がウィキペディアの記事です。
この空襲の事実が伝えられずに、歴史は過ぎようとしている〜というのがこの番組が作られるきっかけとなりました。そして番組の中で、ある人が「あの惨劇を人々が話さないのは『喋ってはいけないという緘口令』がひかれていたのではないかと、語っていました。私はこれを聞いて、ではなぜ緘口令が敷かれたのか。どのように緘口令がしかれたのか。緘口令を敷いたのは本当に軍部だったのか。そのへんをもっと突っ込んでほしかったと思いました。今日のドキュメンタリーは、ナレーションも本格的な朗読で聞きやすく、音声処理、音楽処理も上手にできていただけに、今一歩のツッコミができていればもっと素晴らしい作品になっていたのではないかと思いました。
筑陽学園高校をはじめ、地元の人たちがこれからも突っ込んで、西鉄筑紫駅空襲事件の真相を、掘り起こしてほしいと願っています。
- 「福岡県 筑陽学園高等学校」の検索結果
- 「悲劇が風化しないために」 福岡県 筑陽学園高等学校
福岡県 筑陽学園高等学校 の検索結果(1 件)
2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆
13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
あなたもシナリオを書いてみませんか?
福岡市内で開講中のシナリオ教室。入門コースと上級コースがあります。
講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
放送シナリオ作家講座 受講生募集中 < 詳細はクリックで!