おっきーのラジドラ学園
2017年06月20日放送
「種に残した記憶」
福岡県立八幡高等学校
H28年度#38九州高校放送コンテスト九州大会出場
内容紹介
<企画意図>
この作品は、終戦間近の家族の物語です。空襲警報が鳴り響く中、どうにかして母を助けようとする姉妹の姿を描きます。そして最後に母を失った2人は、自分たちが守りきれなかった母の墓を訪れます。現在は食べ物に不自由せずに生活することができています。戦争から71年が経った今、平和であることに感謝する気持ちを忘れないでほしいという願いを込めて、この作品を制作しました。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評戦時中、食べ物のない時代に、お母さんと食べたスイカ。戦後、その種を植えて収穫したスイカを、今はなき母に供えるというドラマです。戦争時代の二人の姉妹、そしてお母さんが登場する、八幡高校定番の設定です。しっかりしたシナリオ、ぶれない演技、効果音と音楽を定石通りに使いこなした、がっちりしたドラマです。
昔、空襲のなかで、つないでいた手を離したばっかりに、炎のなかでお母さんを失った人がいました。北九州・戸畑区生まれの男性です。彼は長じて詩人、そして大学教授となりましたが、戦火の中、お母さんを失った少年時代の悲しみを「燃(炎)える母」という詩集にまとめました。この詩人は学校の校歌も作詞していますが、なかでも、福島県立清陵情報高等学校の校歌、『宇宙の奥の宇宙まで』を作詞し、「電波ゆんゆん」という言葉をはやらせたことでも知られています。詩人の名は、宗左近。戦争で死んでたまるか。「そうさ、こんちくしょう」という気持ちから、宗左近というペンネームをつけたそうです。戦火の中でお母さんを失ったという今日のドラマを聴いて、わたしは宗左近のことを思い出しました。宗左近さんは、多くの作品や学問的な業績を残して、11年前の今日、なくなりました。くしくも今日は、宗左近の12回忌にあたります。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
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