おっきーのラジドラ学園
2017年07月18日放送
「新入部員争奪戦」
福岡県立鞍手高等学校
H28年度#38九州高校放送コンテスト出場
内容紹介
高校の部活費を巡ってのドラマです。生徒会費が削減になったので、部活費を減らそうということになりました。そこで生徒会長が三大弱小部を集めます。三大弱勝部というのは、部員2名の物理部、同じく部員2名の将棋部、そして部員1名の演劇部でした。この三つの部から、1万円の部費節減をしようと生徒会長は考えました。しかし、予算の削減は部にとっては大変困ることです。そこで三つの部は、これから新入部員の獲得に力をいれるから、1週間後、部員の少ない部を廃部にしてくださいということで、新入部員獲得のレースを展開します。各部は甘いことを言って、勧誘しますが、結局、新入生は吹奏楽部に入ってしまいます。なぜ忙しい吹奏楽部を選んだのか、その理由を聞きましたら、新入生の返事はこうでした。「吹奏楽部は練習の大変なこともきっちり説明してくれました。甘い勧誘の言葉ばかりではなかったので、しっかり判断できたのです。そこでしっかり覚悟して、吹奏楽部に入部を決めました」
結局、うまいこと言って我が部に誘い込もうとした、物理部や将棋部、演劇部は
ふられてしまったんですね。何かを相手に伝えるためには、真実を伝えなさいという、ドラマのメッセージでした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評演技もイキイキとしていました。音楽や効果音の使い方も文句なし、でした。完璧です。そしてもっとも注目したいのが、シナリオの素晴らしさです。シナリオにインパクトがありました。積み重ねられていくセリフが、心憎いほど、魅力的でした。「こんにちは」「ああ、こんにちは」「いい天気ですね」「ほんといい天気ですね」〜このようなセリフを、「追っかけ台詞」「追い台詞」などといいます。私たちプロが必ず避ける台詞です。今日のドラマの台詞には、こういう「追っかけ台詞」がひとつもありませんでした。聞き手の予想の一歩先をいく、想定を越えた台詞の積み重ねでした。きっと、台本を書くとき、いかに面白くするかを、考えに考え抜いた脚本だったと思います。その努力を評価しておきたいと思います。きょうのドラマの路線をさらに磨けば、しっかりした、味のあるシナリオが書けます。この台本を書いた人、頑張ってください。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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