日本放送作家協会 九州支部
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日本放送作家協会は、放送メディア文化の普及発展と国際的交流をはかり、我が国の文化向上に寄与することを目的とした一般社団法人です。九州支部には九州・沖縄で活躍している脚本家・構成作家40名の会員が在籍しています。
キューピッドのきもち
「結婚の世話なんか、もうやめた」
何度も電話や手紙のやり取りをしてやっと見合いをセッティングしたと思ったら、肝心の本人にその気がなかったといわれ断られた。
親が焦って頼んだ見合いだったというわけだ。
やれやれ、なんで私、こんなボランティアしているんだろう。
毎日忙しいのに!
(ある人曰く、暇な人は絶対といっていいほどボランティアを引き受けない。だから忙しい人はますます忙しくなるし、暇な人はそのまま暇なんだと)
でも私、不思議な?ことに時間がたつと、嫌な思いをしたことなどすっかり忘れてしまって、また、引き受けてしまう。
まっ、いいか。
日本の人口減少を救う?ためだ。それに、年金を支えてくれる子供たちを増やさねばね。そう思いながら羽をよれよれにしながら走り回っているキューピッドの私である。
徒然に思うが、今の若い人たちは、なぜ、結婚したがらないのだろう。
昔と違って今は女も、男と対等に働くことができる。
コンビ二や弁当屋のおかげで、男にとっても独身生活は昔よりかなり楽。
だから?
男も女もよほど理想に近い人が現れない限り結婚する気になれないのかもしれない。
その上、若者の結婚相手の理想は年々急上昇しているように感じられる。
数年前私が頼まれたA君は、背も高く、顔は特にハンサムというわけではないが悪くない。気持ちが優しくて、結婚すればいい夫になりそうな感じ。
ところがなかなか決まらない。おばさんうけはするのだが、若い女性にとっては、話が退屈、面白くないらしい。
見合い(といっても二人だけで会ってもらう)後、断った女性が言うには、「もっと引っ張ってくれる人がいい」
ちょっと待ってよ!と、私はいいたい。
そんな人がお見合いに残っているはずはないでしょ!
口が上手で、積極的で、女性をぐいぐい引っ張っていくような人はとっくに結婚してますよ。
お断りの次の理由は、フィーリングが合わないからという。
一度会っただけで、その人の良さは絶対分からないと思う。
しかし、二度会うよう進めても答えはノウの人が多い。
この齢になったから言えることかもしれないけど、誰と結婚しても、たいそう変わらなかったような気がするのだけど−−
もしも、世界中に男と女が一人ずつしかいなかったとしたら、絶対お互いに好きになるんじゃないかしら?
欠点があるのが人間なのだから、少々気に入らないとこがあっても、男は育てればいいのよ! マイフェアレディならぬマイフェアハズバンドも素敵なプロセスがあっていいんじゃない?
−−なんて、極論を、押し付けたくなることもしばしば。(失礼!)
娘時代、母が厳しく、私は早く家を出たかった。
当時、家を出るには私の場合、結婚か家出しかなかった。
25歳までには結婚しようと秘かに決めた。運よく?結婚。
しかし夫とよく喧嘩した。離婚したいと思ったこともある。
わが子の反抗期には、円形脱毛症になった。
それでも、子供がいてよかったと今は、思う。
結婚することによって、人は喜びや悲しみを分かち合うことを知る。
そして子育てをしながら、人は子供と一緒に成長していくと思う。
神様は、何のためにアダムとイブをつくられたのだろう。
せっかく男と女がいるんだから、若い人たちも一度は、結婚してみたらどうかしら?(ニ度や三度とは言わないが)
私は、今更二度も結婚できそうにないから、死んでもう一度生まれ変わったら、今の主人と、あと一度だけ結婚してあげてもいいかなと思っている。
いや、そう思う時もあり、思わない時も時もあるかな;;
おわり
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