日韓高校放送部交流事業 報告

日本放送作家協会 九州支部

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日韓高校放送部交流事業

日本放送作家協会九州支部では、日韓高校放送部交流事業を企画支援しています。

福岡県筑紫女学園高等学校と韓国南西部ヨス(麗水)市ヨチョン(麗川)高等学校放送部との間に、下記のような交流が芽生えました。

2012年5月6日
韓国総領事館より、麗水(ヨス)市ヨチョン高校の紹介を受ける。

2012年5月15日
麗水市ヨチョン高校を訪問。交流の準備打ち合わせ。

2012年5月17日~
ヨチョン高校と筑女高校のリンク作業が進行中。

2012年6月23日
日本放送作家協会九州支部指導のもと、筑紫女学園が学校紹介、部活紹介のビデオを撮影。

2012年7月19日
筑紫女学園のビデオ完成。ヨチョン高校へ発送。

2012年10月19日~20日
放作協九州支部・香月支部長と江口香奈子(ドラマ部会)がヨチョン高校訪問。ドラマについての講義とDVD撮影指導ならびに演習指導。

ヨチョン高校訪問 報告書 2012年10月19日~21日

文責 江口香奈子

10月19日
晴天なれど、波やや高し。
少々揺れる「ビートル」に乗ってプサンへ。
更に、高速バスで2時間半。ヨチョンに到着。

ヨチョンは海に向かって開けた、静かで綺麗な町です。

ヨチョンは海に向かって開けた静かで綺麗な町です

担当の朴昭映先生はとても流暢な日本語を話されます早速、担当の朴昭映先生と打ち合わせ。

朴先生はとても流暢な日本語を話されます。
通訳されるときも、要点をまとめるうまさに感心しました。
生徒たちに、少しでも日本のことを知ってもらおうと「日本語クラブ」を作って奮闘中です。

その後、ヨチョン高校の校長先生、教頭先生、国語科の先生と会食。
福岡とはひと味違った、美味しい海の幸をご馳走になりました。

10月20日(快晴)
9時半。教室には、「アルマル(無限を表す語)」メンバーと「日本語クラブ」の生徒14名が集合。

早速、香月支部長より、日本の高校のドラマ作りに関して、更にラジオドラマや映像ドラマのコンクールの現状の説明があり、生徒たちは興味深げに聞きいっていました。

香月支部長より日本の高校のドラマ作りに関して現状の説明

ヨチョン高校の生徒諸氏は、はにかみ屋ながら、とても礼儀正しく、熱心に講話を聞いてくれます。

ヨチョン高校の生徒諸氏はとても礼儀正しく熱心

その後、江口がドラマの「起承転結」について話しをして午前の部が終了。

**** 閑話休題(ランチタイム)****
発泡スチロールのボックスにぎっしり入った韓国風海苔巻きさて、「昼食に」と生徒たちが運んでくれたのは、発泡スチロールのボックスにぎっしり入った「韓国風海苔巻き」。
中身はきゅうり、人参、ゴマの葉、チーズと様々。勿論、定番キムチもはいっています。
これがなかなか美味。

一箱をあっという間に食べ終わった生徒たちが、お箸を持って、次の箱の周りにじわじわと集まってきます。

お箸を持ってじわじわと集まる生徒たち

今日の学食は日本風の「カツ丼」学食の試食もさせてもらいました。
今日は、日本風の「カツ丼」。

調理師さんが、いろいろな国の料理を作ってくれるそうです。
ここでもキムチは欠かせません。

= 午後の部開始 =
校内を使って、メンバーの紹介ビデオを製作します。

「アルマル(無限)」のメンバー

香月支部長から、「キューだし」や音の取り方のレクチャーを受け、段々と様になっていく生徒たち。格段の進歩です。

慣れてくるにつれ、徐々にアイデアも出てきて、棒立ちだった挨拶も、体一杯使ってのアピールへと発展。

香月支部長から「キューだし」や音の取り方のレクチャーを受ける生徒たち

それでも、日本語の自己紹介は難しいらしく、NGの連続で三時間余りかかって、撮影終了。
撮ったビデオは香月支部長が編集をする予定です。乞う、ご期待です。

その後、筑紫女学園との交流をこれからどのように進めていくかを討議。
更に、メンバーから「放送関係の仕事に就くにはどうような勉強をすればいいか」や「韓国のドラマと日本のドラマの違いはなにか?」等の具体的な質問がだされ、支部長の説明にメンバーたちは真剣に聞き入っていました。

筑紫女学園との交流を進めていくか討議

〈所感〉
プサンから更に西に位置する ヨチョン。
日本の観光客もほとんどいかない町です。

日本人と会うことも、日本語を喋ることも珍しい生徒たちは、それでも一生懸命考えながらコミュニケーションをとろうとしてくれました。
自分たちの学校や自分たちを知ってもらおうと真剣でした。

たった一日の交流でしたが、どんな書物やマスコミの情報よりも、日本や福岡を身近に感じ、興味を持ってくれたと思います。

小さな始まりではありますが、これを機に、ヨチョン高校と筑紫女学園の両校の太い繋がりができることを願っています。

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