第11回 南のシナリオ大賞 一次審査通過作品

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第13回南のシナリオ大賞原稿募集

第11回南のシナリオ大賞 一次審査通過作品

一次審査員の寸評(応募順)

サンタが島にやってきた
サンタとの会話のテンポがよい。洒落た設定の、不思議な味がある作品。納得できる、インパクトがあるオチが欲しかった。

薩摩おごじょの娘
細部までよく練られた、ヒューマンドラマ。すべての登場人物が生き生きと描かれていて、作品に無理がない。薩摩おこじょというワードが随所ではまっていて、説得力がある。

ラクダが飛んだ日
テンポの良い会話が魅力的。世相を反映させながらも、情に流されずドライなラストに、リアルさを感じた。登場人物の出入りが多く、音声のみだと混乱するかも。

国東幻視行
キャラがはっきり立った作品。ほどよくファンタジーテイストの、破たんがないストーリーに仕上がっている。ガイドブックから引用したような箇所が気になる。

女の勘
扉一枚を隔てた緊張が伝わってきて、いるかいないか分からない女性の存在が最後まで気になった。キャラクター設定をもう少し膨らませるとさらに面白くなったのでは。

金六さんの墓参り
糸島に伝わる「渡し守金六さん」を題材に、大人の上質なドラマに仕上げている。大きなストーリー展開がないが、独特の世界観がある。ただ、ご当地ネタだから分かりづらいかも。

風の向こうに見える君
病床での混濁する意識の産物なのか、ファンタジーなのか。人とモノとの曖昧な境界線がたのしい。

あなたのせいで眠れない
新婚夫婦の夜の寝床で繰り広げられるコメディタッチドラマ。普段は優しい夫が、眠りにつくと豹変し、それに驚いたり、傷つく妻の心理に共感が持てて、とにかく楽しい。もっとセリフが磨かれれば是非ラジオドラマとして聞いてみたい。

浪速のケチャツプライス
CM制作現場(ワンシーン)で繰り広げられるテンポ良いドラマ。セリフに勢いがあり、とにかく楽しい。ストーリーの前半がよかっただけに、後半に向けて内容が少し尻すぼんだ感があった。

トルコ狂想曲
兄妹の会話の底流に2人の逞しさを込めつつ、巧みな伏線が物語に膨らみと弾みをつける。

おばあちゃんの恋文
おばあちゃんの手紙をめぐり意外な事実が徐々に判明する展開が良かったです。物語を通じて主人公が彼氏への攻めの姿勢を獲得する変化も明確に描かれていました。全体に綺麗な仕上がりでした。

女のたちの一夜
凡庸な容姿の娘が美魔女の母親に対して抱くコンプレックスという図式が新鮮でした。娘の起こした事件を通じて本音をぶつけ合う母娘、そして明らかになっていく娘の生い立ち。美しく仕上がった会話劇でした。

フェイクファーザー
いいかげんだけどダンディで娘思いの父親のキャラクターが素晴らしかったです。過去の事件の真相が徐々に明らかになって行く展開と、ラストの主人公の決断の瞬間の見せ方も見事でした。

雨を殴る
新聞配達奨学生という設定が面白い。午前2時半に起床して準備して、雨の日にはどのような苦労があるのか。あまり知られていなかった新聞配達の世界を若者の目で捉えているのが新鮮。雨を殴るというタイトルの意味が分かると、なかなか斬新な作品だと思った。ただ、最初の方の「中継車、不着、降りる」という言葉が場面を分かりにくくさせている。雨を殴るシーンの効果音も工夫が必要になる。

池の鯉
ファンタジー仕立てで戦争を扱っているため好き嫌いが分かれるところだが、設定は面白いと思う。鯉の恩返しというか、鯉がお世話になった人々の背中を押す事で物語が動いていくのは興味深い。セリフが長く、説明セリフになっているのが少々気になる。テンポよく、落語のように緩急をつけたらオーディオドラマとして成立するかもしれない

お祈りメール
最初、お祈りメールという言葉の意味が分からなかったが、作品を読み進めると就活の落選通知メールである事がわかる。読んでいるだけで場面が浮かびやすい。面接に落選した時のSEを仏壇のカネの音にするなどオーディオドラマを意識した作りになっている。ストーリーも、就職面接に失敗してばかりの主人公が母の再婚相手を面接し、そこから自身の面接合格のヒントをつかむなど設定が面白い。最後のオチもなかなか効いている。

ハーフセンチュリーブルース
モノローグの説明セリフが多いが、50歳でリストラされた会社員の悔しさ・やるせなさがよく伝わってくる。また大学時代の親友の思いやり、同じワンゲル部だったミヤコの行動力に感化されて変わっていく主人公の心情にも共感できる。3人それぞれが人生の難関を越えていこうとする気概をワンゲルにかけているところがいいと思う。開聞岳が効果的に使われている。

恋と泡
ファンタジー要素の強い難しい設定の作品。厳密に読み込めば突っ込みどころは多数あるが、短い枚数でよくまとまっている。

高校写真
主要人物の男子大学生と女子高生の会話が軽快でキャラが生き生きと描かれている。

ひよこの夢
プロのミュージシャンを目指す男と真面目な公務員の人物設定がうまく表現できている。人物描写がうまく描き分けられているため、結婚相手としてどちらを選ぶかという葛藤もより明確に表現できている。

助けて
シンプルなプロットだが意外とドンデンが面白い。伏線もちゃんと引いてあり、冒頭、主人公が裸足で歩いていた理由も、ラストで理解できる。読んでいくうちに楳図かずおの漫画が頭に浮かぶのは僕だけ?でも僕は好きです。この作風。

貯禁箱
小銭が展開する「トイ・ストーリー」。単純に面白い。OPとオチが繋がり、さらに大オチ。いいですね。「助けて」が楳図かずおの漫画なら、今回は「ギンギラ太陽’sが小銭の被り物しながら舞台をやったら…」を思い浮かべてしまいました。ただストーリーがタイトルの「貯禁箱」には繋がっていないかも。(豚の貯金箱を『ブタ箱』というのはとっても面白いですね。うちにも豚の貯金箱があるので、妙にリアル。短編として秀逸の物語ですよ。

慕金箱
ストーリーにもセリフにも既読感は否めないが、飽きずに読ませてくれるのは、十分な筆力によるもの。中盤の盛り上げ方も上手い。慣れた書き手ですね。募金箱に万札、入れてみたいです。

無心の水槽
「世にも奇妙な」的なストーリー。オチが途中で分かっちゃいましたが、ラストに何かがきっと待っているだろうと読み進めると、意外とすんなり終わっちゃう。ちょっと残念。イルカの脳=人間とほぼ同じ クラゲは心臓も脳もない このあたりから来る物語の発想は面白い。脚本がシンプルなので、演出家が「脚色」しやすい、してみたいと思わせる内容でした。

さくらの中で罪滅ぼし
【女のエグサ】がよく伝わりました。タイトルは気に入りません。

箸袋
この世代以上の人は旅行先の箸袋を思い出として持ち帰ったものです。登場人物のキャラクターが今の時代に共感を呼ぶのか、との思いがありますが生き方の力強さに現代になかなかない魅力がありました。

蛍と真っ赤なオープンカー
これといったストーリーはない。謎解きをもう少し深めて欲しい。予想通りですが、まぁこういうばあちゃんがいたら面白いかも…くらいですかね。

恋愛シュレーション
全体の【枠】はいいなと思いました。ただ話の内容が…どうでしょう?

たまてばこを探して
謎を頭に持って来て徐々に解明。期待させる展開。

ロボ手も借りたい!
書き手の願望をそのまま物語にしたお話だと思います。家事は大変なのにありがたみをわかってもらいにくいですよね。個人的にはロボットが性格チェンジするまでをもう少しカットして、ロボットが夫や子供をお仕置きしてるシーンが欲しかった。

さよなら、ブルームーン
ありきたりなお話なのに、文章に雰囲気を持っています。文章に風味があるというのはそれだけでとても大きな武器です。そして物語も決して破綻していません。いい作家になる予感があります。

サランガッタな夏
発想が面白く、セリフが軽妙でスラスラ読めます。ただ生きてる人と幽霊の話が交錯してるシーンは音声になったら多分よくわからないでしょう。そこがもったいない。

最後についた嘘
幸せって、希望なんですね。作者がそう思って書いたのではないかと勝手に憶測します。その考えがとても素敵で、そこが作品にもでていると思います。突然の亡くなり方がもったいない。倒れたところを外して、亡くなった後を加筆した方が厚みがでたかもしれません。

いま、解散!
これはうまい。老境に入って、妻と娘に解散宣言って、いいですね!やってみたいけど、ホントにやったら3日で後悔しそう。セリフにもありますが、「離婚ではなく解散」なんですね。最後に一ひねりあってもいいが、これで充分。とても気持ちの良い作品です。

秋風
長編を15枚で無理にまとめた感じで、実家の窮状や弟のワルぶりが伝わらない。違法行為を思わせる導入からストーリーは悪くないし、もっと短いセリフでテンポ良く繋げるとか、少し弄るだけでもっと良くなりそう。色々と惜しい。

ヘッドフォン・ガール
マンガやアニメの方が向いてそうな軽めの話だが、えらく読後感が良い。もう1人の自分との友情、別れを上手く描いた。むしろオーディオドラマ向きか。なんか妙に魅力のある作品です。

雨あがりのガール
動けない母への復讐(いやがらせ)は、キングのミザリィを思わせて、引き込まれます。ただその後の展開が普通すぎて勿体無い。きれいにまとめない方がよかったかも。筆力は十分。

おばあがくれた思い出
よくまとまっていた。構成もしっかりしており、テクニックがあった。末期癌の母親の感情が伝わってきた。綺麗にまとまりすぎてきたので、欲を言えばどこかに意外性があれば良かった。

二十五年後の二人
二人の女性の会話だけで進む話。初めはいじめの復讐ものと思い読んでいたが、意外などんでん返しがあり楽しめた。セリフをもっと精査したら面白さが増す。

父からの贈り物
主人公の腹違いの弟に対する態度が繊細に描けていた。また、時計のカラクリも考えられていて良かった。モノローグで物語が進んでいたので、そこが残念。

鶯の子
ラストがウエルメイドになりすぎだが、物語としては整っている。

7日なのか
アイドルとお婆さんが入れ替わった7日間。発想としては面白い。

優しさめぐり
子供。お金。そして、のろい。この3要素が交じり合い、しかもフアンタジイな物語に仕上がっている。

以上、43編

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