おっきーのラジドラ学園
2012年11月20日放送
「彼らの声」
福岡大学附属大濠高等学校
第59回NHK杯全国高校放送コンテスト創作ラジオドラマ部門・福岡県大会出場
内容紹介
ヒロシはなにも知らないまま、トシロウ、オサム、カンスケのいる場所へ連れてこられる。トシロウとのどかに故郷の話しなどをするヒロシだが、どこかこの場所の雰囲気がおかしいことに気づく。オサムは「リコちゃん」の所にいくため、必死に自分の縄を切り、ヒロシの止めるのも聞かず逃げだし、殺されてしまう。その夜、ヒロシは初めて、自分が「食肉加工センター」に運ばれたこと、次の日に食肉にされる運命だということを知らされる。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評創作メンバーのほとんどが男子だということが頷ける、太くて緊迫感のあるドラマです。「命をいただく」というテーマは、ともすると、オブラートに包んだような婉曲的なものになりそうですが、ストレートに「人が牛を食べている」という事実から切り込んで、「殺されて食べられる牛」を主人公に設定した、大胆で、大変面白い発想だと思います。しかも、その設定を隠しながら、なにかありそうだと引っ張っていく展開も巧みです。オサム君の熱演もいいですし、カンスケさんの、悟りきったような説教くさい言い回しもおもしろいですね。効果音も、すべて自分たちで作ったもので、特にヒロシたちの「足音」が靴音とも蹄の音とも聞こえるように工夫されているのに感心しました。ドラマの展開として、ヒロシたちが牛であるという設定を、もっと後半まで伏せたまま引っ張っていけたら、さらに意外性が増しておもしろかったと思います。今のままでは、最後の係員の電話がオチとして生きずに、弱い付け足しのようになりました。もう一つ気になる点は、「人が牛を食べるのは当然なんだ」と牛に喋らせて終わっていることです。結論を人間の都合のいい解釈で終わらせず、その先「その大事な命」をどうしたらいいのだろうという、作品独自のメッセージが発信されれば、もっと作品の深さが生まれてきただろうと思います。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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