おっきーのラジドラ学園
2013年03月12日放送
「鈴の木」
青森県立青森工業高等学校
H24#59NHK杯全国大会ラジオドラマ部門制作奨励賞
内容紹介
高校卒業を控えて、楓は友人から願いが叶うという「鈴の木」の噂を教えられるが、お守りが嫌いな楓は噂を信じない。ところが、ケンカ中の男子生徒が県外に就職すると聞いて、県内の大学への進学を目指す楓は動揺し、拾った「鈴の木」の鈴を「仲直りしたい」と男子生徒に渡す。仲直りするという願いが叶った楓は、男子生徒と一緒に「次の人の願いが叶うように」と願いを込め、鈴の木に鈴をかけたのだった。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評県内の大学への進学を目指す女子高生を主人公にした等身大のドラマに、「鈴の木」というファンタジー的な要素をうまく取り入れた作品です。ケンカ相手の男子生徒が県外就職を選び、彼とはもう二度と会えないかもしれない、謝りたいけれど気持ちを素直に伝えられないという高校生として切実でリアルなテーマを丁寧に描こうとしました。拾った鈴のおかげで願いが叶った人たちが、「次の人の願いが叶うように」とその鈴をかけていく木がある、「鈴の木」という設定が、現実にもありそうで、巧みです。この「鈴」が小道具として生きています。主人公が男子生徒とケンカする原因になった、男子生徒手作りのお守りの中身も、実はこの「鈴の木」の鈴。それぞれの願いが叶い二つの鈴を木にかけるというラストまで上手に引っ張っていっています。また、主人公が動揺するとついしてしまう「手をポケットに入れる癖」が、楽しい効果をあげています。「鈴の木」の話としてストーリーが展開する面白さはありましたが、主人公の気持ちが変化したのは「鈴の木」や「お守り」に対してで、果たして主人公は成長出来たのかという疑問が残りました。主人公が拾った「鈴」と男子生徒の「お守り」を交換する場面は、素直になれない二人が戸惑いながらも歩み寄っていくという感情の流れが、セリフの間合いで表現されていて、演出のうまさを感じました。各所の効果音の使い方も適切です。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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