おっきーのラジドラ学園
2015年02月24日放送
「正の数」
兵庫県立小野高等学校
H26#61NHK杯全国大会ラジオドラマ部門入選
内容紹介
現代の日本では結論を導き出す手段として『多数決』を用いる事が多い。ところが日本人は『周囲の意見に流されやすい』という性質ももっている。周りの意見に合わせて手をあげるだけの多数決。そんなものに本当に意味などあるのか? 入院中の友人のために文化祭で花火をあげようとする主人公のひとみと、二転三転する学級会を通して多数決の持つ意味と『正』の字を貫く覚悟を描く。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評
『多数決の是非』について問題提起がくっきりと浮かび上がる作品でした。こういうメッセージ先行型の作品はえてして、パターン化してしまいがちですが、この作品は、軽いタッチでデフォルメされたキャラをたてて、なかなかドラマっぽく仕上げられており、テーマがすんなりと心の中に入ってきました。また、余計なシーンを省き、舞台や人間関係を病院と学校の二つの世界で明快に描いて行き、テンポあるドラマとなりました。多数決をカウントするときによく使う『正』という文字の解釈は、言われてみればそうだなあと盲点を突かれて、なかなかな切り込み方だったと思います。
惜しかった点は『正を貫く』というテーマを主人公のひとみに背負わせたいあまり、ももかお嬢様や委員長の言動が、主人公を正当化するためだけに使われているように感じました。脇役達もそれぞれ人格をもった人物です。作者の勝手で好きなように動かさないでほしいと思うのです。最後にひとつ。病気の「こころ」のために花火をあげるという行為が、絶対的な美しい行為であるという前提でないと、このドラマは成立しません。こころのために、周りに迷惑をかけてわざわざ花火をあげなくても、ほかになにか、もっとすてきな代案はなかったのかなあ……なんて思いました。ちょっといじわるかな?
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆
13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
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