おっきーのラジドラ学園
2015年12月29日放送
「じいちゃんと笛」
島根県石見智翠館高等学校
H27#51 島根県放送コンテスト・ラジオドラマ部門第3位
内容紹介
和樹は幼い頃に両親を海の事故で失い、じいちゃんとふたりで暮らしていた。しかし、じいちゃんはいつも死んだ父親を思い出し、なかなか自分を見てくれないことに苛立ちを覚えていた。和樹は死んだ父親にコンプレックスを感じ、大好きな笛を人前で吹くこともできず、じいちゃんと素直に話が出来なかった。進路を決定する時期を迎え、和樹は漁師であるじいちゃんの手伝いをしながら両親を失うきっかけとなった事故を防ぐために、大学で船を研究することを 決意したが、じいちゃんに切り出せずにいた。
ある日、じいちゃんが海の事故で入院した。和樹はじいちゃんのかわりに、夏祭りで笛を吹くことを決め、練習にはげんだ。祭りの当日、病院から外出を許されたじいちゃんは祭りで笛を吹く和樹を見て感動する。和樹も進路について、じいちゃんに自分の考えを素直に話すことが出来、笛の実力を認めてもらって、自信を取り戻す。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評大変聴きやすく爽やかな後味のドラマでした。じいちゃんとその孫、漁師の暮らしと祭りの笛。そういった設定をうまく使って、地方の漁師町の雰囲気を伝え、心あたたまるドラマを組み立てました。ややふるいスタイルのラジオドラマですが、安心して聴ける良質のドラマだったと思います。つまり、すなおなドラマだったのですね。そこで聞きやすい、後味のよいドラマとなったわけです。ところで今日のドラマで使われた「笛」や「祭りのようす」「神楽」などは、島根県石見地方の石見神楽だったのですね。それならむしろ、そのことを前面に打ち出して、石見地方の物語としてドラマ化する手もあったかもしれません。そして石見神楽にまつわるエピソードを交えながら漁師町のドラマを描けば、厚みのある地方ドラマとなったかもしれません。
今日のようなドラマはシャープな現代劇とはいえませんが、これからもみなさんに受けついでいっていただきたい、本格的なラジオドラマの作り方です。地味ながら安心して聴ける本格的なラジオドラマづくり、これからもみなさんに挑戦してもらいたいと思います。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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