おっきーのラジドラ学園
2016年04月12日放送
「奪われた右足(ドキュメント)」
日本大学三島高等学校
H27#62NHK杯全国大会ラジオドキュメント部門制作奨励
内容紹介
<企画意図>私達が住む静岡県東部で沼津大空襲がありました。しかし、戦後70年を迎えた今、私達の中からこの事実が遠のいています。私が出会った岩下佳子さんは沼津大空襲で右足の膝下20センチを失ってしまいました。この辛い事実を語り部としてたくさんの人に伝えています。壮絶な人生を前向きな気持ちで生きてきた岩下さんの姿を通し、今を生きる私達は幸せなのだと知ってほしくて、この番組を制作しました。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評
とても完成度が高いラジオドキュメンタリーでした。時代の流れをしっかりと受けとめ、戦争の悲劇を学生らしいまじめな態度で番組にした、いい番組だったと思います。番組の中で語り部をつとめたの岩下佳子さんは、沼津大空襲で右足にキズを負ったときのこと。それがもとで、ひざ下20センチから切断しなければならなかったことを、話してくださいました。今日のドキュメンタリーは語り部である岩下さんに負っている部分が多かったと思います。しかしそれを支えたのは、品格のあるナレーション。そして多くのインタビューを確かな目線で編集した技術。また適正なBG音楽の使い方など、目立たないところでしっかりとした処理を積み重ねていった、制作技術の高さでした。ドキュメンタリー作品をつくるときは、やはり大きくてだれにでも切実なテーマ、あるいは素材を発見することが大事です。今日の場合には、岩下佳子さんというすばらしい目玉がありました。ですから番組の作り方はおのずと決まってしまう部分もあったのではないかと思います。いいドキュメンタリーを作ろうと思ったら、まず、いいテーマ、そして素晴らしい出演者を選ぶことが基本です。それが自然と、いい作品の完成へつながっていきます。今日の作品は、ドキュメンタリー作品の基本をしっかりと守った作品だったといえましょう。ただひとこと申しますと、安定した作り方が若干、定番に傾きすぎたのではないかという気もします。やはり定番から一歩、足を踏み出してみる構成の工夫も必要ではないかというのが私の印象です。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆
13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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