おっきーのラジドラ学園
2016年04月26日放送
「Nice shot!」
島根県立三刀屋(みとや)高等学校
H25#60NHK杯島根県高校放送コンテスト第1位
内容紹介
主人公あさひは写真を撮ることが好きな高校生である。ある日、あさひは写真部の講習会での講評を受けて、上手い写真を撮ろうと技術面に気を配るようになる。ところが、気をつければ気をつけるほど、思うような写真が撮れなくなる。ついには苛立ちと恐怖から、シャッターすら切れなくなる。
そんなあさひを見かねて、登山部で気象係をしている兄は、あさひを登山に誘う。道中、兄は登山に懸ける思いを語る。そのあとあさひは美しい景色を眺め、この風景を撮りたいという思いが湧き上がる。こうしてあさひはスランプから立ち直り、シャッターを切ることができるようになった。あさひは再び写真の世界に没頭するのだった。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評きょうの作品は平成25年のNHK杯島根県高校放送コンテストに出品され、島根県で第1位になった作品です。平成25年といえば、もうすっかり、デジカメの時代ですが、ドラマはアナログなフィルムカメラの時代の物語でした。みなさんには、フィルムカメラの世界がお分かりにならないでしょうが、このドラマに描かれた写真の世界は、フィルム時代から多くのカメラをいじってきた私には、とても実感のあるドラマでした。今はスマホにしてもデジカメにしても、撮影条件はすべて機械側でやってくれます。私たち人間は、シャッターチャンスにただボタンを押すだけです。ところが昔のカメラは、被写体との距離あわせ、シャッター時間と絞りの設定。バックをぼかすか、ピントを深くしてピントをバックまで合わせるか。動くものをはっきり撮るか、それとも流して撮るか。そんなことをいちいち頭で考え、手動で設定していました。そして写し終わったフィルムを写真屋に持って行き、現像や焼付けを依頼し、後日、写った写真をもらいに行っていました。今日の作品では主人公のあさひさんが、現像から焼付けまでやっていたようですから、一番難しい作業まで彼女がやっていたわけです。ひと昔まえの世界がそのまま描かれていたので懐かしく思いました。内容としては今どきの平成二十何年かには、ありえない話なんですけど、まるでセピアのかかった昔の映画を観るようで、聴き入ってしまいました。出演者の生徒さんたちの演技も、ういういしくて微笑みました。きょうの作品のようなアナクロ世界も描けるのですから、ラジオの世界は楽しいですね。
- 「島根県立三刀屋(みとや)高等学校」の検索結果
- 「Nice shot!」 島根県立三刀屋(みとや)高等学校
島根県立三刀屋(みとや)高等学校 の検索結果(1 件)
2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
あなたもシナリオを書いてみませんか?
福岡市内で開講中のシナリオ教室。入門コースと上級コースがあります。
講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
放送シナリオ作家講座 受講生募集中 < 詳細はクリックで!