おっきーのラジドラ学園
2017年04月04日放送
「サイ」
宮城県仙台二華高等学校
H28#63NHK杯全国大会ラジオドラマ部門優良
内容紹介
高校生のカナエは、人見知りで内弁慶な女の子。ひ弱な態度のせいか、学校では使いっ走りにされる日々が続いていた。そんな彼女に、ある日突然小さな「サイ」が降ってきた。サイは自らのことを、かなえが抱えている「理想の自分と今の自分との差異」だと言う。生意気で煩わしい「サイ」はいつの間にかかなえのまわりに溢れかえっており、理想の自分との「差異」を一層感じさせた。落ち込むかなえを見かねたサイたちは、かなえが一歩を踏み出すためのサポートを始める。そのサポートのおかげでなんとか一つ「差異」を消したかなえは、一歩分だけ理想の自分に近づいた。まだまだ「差異」はあるものの、かなえは「サイ」との日々を大切に過ごしていこうと前向きな気持ちになるのだった。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評ドラマはやはり面白くなければなりません。今日の作品「サイ」はその点、ドラマの基本的な要素、「面白さ」を十分に発揮してくれた作品でした。まずそこを評価させていただきたいと思います。次に、シナリオの完成度が高かったと思います。シナリオには、「卓越した発想」と、それをドラマに仕上げていく「構成力」が要求されますが、今日の作品「サイ」はその両方をそなえていました。理想の自分と現実の自分との間に存在する違い、つまり「差異」を、キュートな動物のサイにひっかけた着想力。そしてドラマとしての構成力。いずれも見事なものでした。ドラマのテーマは自分の才能を論ずるものでしたが、今度は自分の内側に向けた目を、少し外へ向けてもいいかもしれません。きょうのドラマの技量で、今度は家族を見つめ、友を見つめ、社会や世界を見つめてみましょう。さらに大きなサイが、あちらこちらにうごめいているはずです。ぜひ、次の作品に挑戦してください。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
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