おっきーのラジドラ学園
2017年10月24日放送
「大刀洗の春」
福岡県立朝倉高等学校
H28年度#38九州高校放送コンテスト出場福岡県大会出場
内容紹介
主人公のユイは、大刀洗平和記念館で林正男という特攻隊隊員の遺書を見かける。家に帰り祖母の時枝にその話をすると、時枝は驚いて昔話を始める。実は、林正男は祖母の幼なじみだったのだ。昔、一緒に桜を見に行くと約束したが、1945年3月27日に空襲を受け、約束を果たせないまま、正男は特攻に行き、還らぬ人になったのだった。ユイは、祖母を大刀洗平和記念館に誘った。祖母は、正男の写真を見たあと、記念館の桜を眺めた。そこに一瞬、正男の姿が現れた。じつは、祖母もユイも、そう感じただけだったのだが、二人にとって、それはとても大切な瞬間であった
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評福岡県筑前町(ちくぜんまち)に、大刀洗平和記念館という施設があります。戦争中はここに、東洋一と言われた、大きな飛行場があり、多くの特攻兵が戦地へ飛び立っていきました。それを 記念する施設が、大刀洗平和記念館です。大刀洗飛行場は日本の陸軍航空隊の拠点とされていました。アメリカ軍は、大刀洗を叩くために、1945年3月27日と31日、沢山のB29爆撃機による大空襲を実施したのです。 空襲でやられたのは、飛行場だけでなく、多くの民間人も含まれていました。大刀洗大空襲として、戦争史に刻まれています。でも今では、この大空襲のことを語り継ぐ人は、すっかり、少なくなってしまいました。きょうのドラマに登場したおばあさんも、普段はすっかり忘れていました。
きょうのドラマは、平和公園の桜の下に立ったとき、ふっと、思い出の正男さんが、おばあさんや、孫のユイのもとに、影のように現れるというシーンが、素晴らしかったと思いました。ラジオの特性を生かした表現です。すこし注文をつけるとすれば、きょうのドラマのセリフは、少々、日常的すぎたかな?ドラマの世界のセリフは、もう少しテンションの高いものにしてみましょう。シナリオを書くとき、一ひねりすると、いいセリフが生まれますよ。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
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