おっきーのラジドラ学園
2017年11月21日放送
「シルクのブラウス」
兵庫県立東播磨高等学校
第64回NHK杯全国高校放送コンテスト・ラジオドキュメント優良賞
内容紹介
<企画意図>
近年、公立高校でも、修学旅行で海外へ行く時代になった。我が校でも来年度の入学生から検討され始めている。でも生徒の中には、意外にも反対意見が多い。テロや病気の発生などの、不安があるというのがその理由である。上海への修学旅行中の、列車事故で娘をなくされた、中田喜美子さんは、娘がおみやげとして残してくれた、シルクのブラウスを見ては、修学旅行の安全を願うという。私達は、逃げるのではなく、前向きに立ち向かうことが大切だと思い、この番組を制作した。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評「シルクのブラウス」〜いいタイトルでした。ぐちゃぐちゃと長い文でなく、すっきりと普通名詞でポン! これぞ、タイトルの付け方の本道です。しかも、上海において、事故で死んだ我が娘「恵子さん」に会いに行ったお母さんが、恵子さんのバッグの中に、自分への土産であるシルクのブラウスを発見したという、心をえぐるエピソードが、きょうの番組のカナメになっていました。作品のテーマは、「高校生の修学旅行で、海外旅行は是か非か」でした。結論は、「海外旅行は危険があるかもしれないけど、旅行で得るものは大きい。万全の準備をして前向きに考えよう」という、海外旅行肯定論でした。しかし、シルクのブラウスのエピソードがなければ、きょうのドキュメンタリーはパンチの弱い、くすんだ作品になったことでしょう。じつは、私たちプロが作品を作る時は、多くの場合、エピソードが先行します。「お! それいいエピソードじゃない? よし、それでなにか作ろうよ。じゃあ、テーマは○○で膨らませたら、どうだい?」〜と、なるわけです。ドキュメンタリーのテーマは「論理」です。エピソードは「感動」です。作品づくりのときは、まず「感動」の部分を、先にゲットして、それから「論理」〜つまりテーマを考えてください。そうすると、作品が人の心をうつ、生き生きとしたものになりますよ。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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