おっきーのラジドラ学園
2018年01月23日放送
「私たちの証」
広島県立広島国泰寺高等学校
第64回NHK杯全国高校放送コンテスト・ラジオドキュメント部門入選
内容紹介
私たちは、関 千枝子さんという、被爆者の方を取材しました。被爆当時女学生だった関さんは、同級生を多く失い、その後、なくなった同級生の思い出を、 一人ずつ集め、一冊の本にまとめます。私たちはその本を読み、72年前にも、今と変わらない生活があったと知りました。爆心地から、1番近い高校に通う私たちも、関さんと出会うまで戦争を、ただ怖いと思っていましたが、本を読んだことで、印象が変わりました。私たちは、今、高校生に戦争について、もう一度考えて欲しいと、この番組を製作しました。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評とてもいい作品でした。声高に戦争反対を叫ぶという、強烈な作品ではなく、戦争の悲しさを、しずかに漂わせる作品だったと思います。こういう静かな作品も、人の心にしのびこんで、やがて大きな力になって、多くの人の心を動かすことになるのではないでしょうか。ナレーションの女生徒の声に、透明感があり、作品の繊細な質を高めました。また、登場する人の声がどれも、しずかに自分のこころを開いてみせるという、さざなみのような音楽性を持っていました。そういったピアニッシモが、作品の上品さを生み出しました。広島の原爆を扱った作品と聞くだけで、つい身構えてしまうものですが、きょうの作品には、相手を構えさせてしまわない、いい雰囲気があったと思います。さて、「広島第二県女2年西組」の本のことをもう少し、紹介して欲しかったですね。どれくらいの大きさの、どういう紙を使った本で、何頁ぐらい。中には文章のほか、挿絵があったかとか、写真があったかとか、そういう本の紹介が、必要ではなかったかと思います。できれば、文章の紹介をもう少し欲しかったかな? ほかを削ってでもです。そこに、今のあなたたちとの相似形を見出す。それが、作品のタイトルの「わたしたちの証」となれば、もっといい形の番組になったのではないでしょうか。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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