おっきーのラジドラ学園
2018年02月06日放送
「その色を教えて」
福島県立会津学鳳高等学校
第64回NHK杯全国高校放送コンテスト・創作ラジオドラマ部門入選
内容紹介
声や文字に色を見る、共感覚をもつ高校三年生のフルヤは、ある日、きれいな水色の夢を見る。その夢をもたらした男の子は、実家の写真屋を継ぐために写真部に入部してきた高校一年生の北斗だった。フルヤと北斗が写真部で活動していると、ある日学校の生徒達が、フルヤの写真が県予選を通過したと報告してきた。彼女たちが持ってきた色は、フルヤへの嫉妬の色で、フルヤは気分が悪くなってしまう。心配してくれた北斗に、フルヤは自分には不思議な共感覚があることを打ち明けた。そして、その共感覚で、普段から写真を撮っていることを話した。やがて、フルヤの並外れた共感覚が学校で話題になり、フルヤの部活動はとどこってしまう。それから2年半後、実家の手伝いをしていた北斗は、ポスターでフルヤが写真家として活動していることを知る。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評なかなか素敵な作品でした。最初に、北斗の声がひとことふたことあって、そして綺麗な水の音がいれてありました。この出だしはよかったですね。ときおり挿入する水の音が、青く澄んだ清涼感をかもし出していました。ラジオで色を出すことに、成功した例だったと言えるでしょう。
さてこの番組にはなにか、ほっこり感といったものが漂っていました。後輩の北斗が、ほのかにリン先輩を慕っていて、それが少し恋にも似て、その淡い情感が全篇にただよっていたから、番組にほっこり感が生まれたのだと言えるでしょう。「リン先輩! 僕はリン先輩が好きです!」と北斗が大げさにコクったら、番組にほっこり感はなくなってしまいます。「好き!」という言葉をいわないで、好きという感情を別の方法で醸し出す表現法を、専門的な言い方になりますが、「ポド・テキスト」と言います。このポドテキストをつかうと、ドラマは香りたかいものになるので、是非、みなさんも勉強してください。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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講師は全員、実績ある日本放送作家協会の会員です。
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