おっきーのラジドラ学園
2018年03月20日放送
「70年の沈黙」
愛媛県立今治西高等学校
第64回NHK杯全国高校放送コンテスト・ラジオドキュメント部門入選
内容紹介
<制作意図>
原爆をはじめとする、戦争の悲惨さを伝える番組や記事は、今まで多くメディアに取り上げられていました。しかし、戦争が引き金となって、小さな島の沖で起きた生活船の事故は、これまで、ほとんどのメディアに取り上げられませんでした。被害者も声を上げられない状況に陥りました。このまま「沈黙」を続けてはいけない一事故から70年がたった今、慰霊碑の再建に関わった方を通して、この悲劇が忘れられないために。この作品を制作しました。
日本放送作家協会九州支部 香月隆先生の講評お聞きいただいたのは、「宮窪丸遭難事故」を扱ったドキュメンタリーでした。愛媛新聞に、「太平洋戦争の終戦翌年、来島海峡で、今治港と今治市大島の宮窪港を結ぶ定期船『宮窪丸』が沈没し、64人が犠牲となった」という見出しで紹介された海難事故がテーマとなりました。現在は、広島県尾道から四国の今治市まで、本州四国連絡橋で一気に渡れますが、むかしは瀬戸内海の島々が飛び石になっており、島の間は連絡船で渡っていたわけです。1946年11月、島の連絡船の一つ、宮窪丸という渡し船が、定員の4倍の人を乗せて、来島海峡で転覆事故を起こしました。それを追悼する慰霊碑は一旦、建設されたものの、台風で壊され、事故70年をへて再び再建されたというお話でした。 番組では遭難事故の関係者にインタビューし、生々しい声を録音して、新聞では味わえないような、緊迫感を出すのに成功したと思います。新聞とラジオの、緊迫感の違いを感じさせられました。番組の迫力を褒めてあげたいと思います。気づいた事をひとつ。もう少し、ナレーションがゆっくりでも良かったかなと思いました。ラジオは耳からだけの情報伝達ですから、ナレーションは可能な限りゆっくりがいいのです。でもナレーションの文章は良かったですよ。的確で格調がありました。
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2018年04月01日
「おっきーのラジドラ学園」放送終了
番組は平成30年3月をもって終了となりました。
「おっきーのラジドラ学園」は平成17年10月にスタートしました。
そしておよそ630篇の、高校生が制作したラジオドラマやドキュメンタリーを放送してきました。13年近く、ラジオ番組についてみんなで勉強してきました。
リスナーのみなさん、永い間、ご苦労様でした。
日本放送作家協会九州支部 香月隆13年間、高校生のラジオ番組を聴いてきました。
みなさん、本当にラジオ番組づくりが達者になったと思います。
放送はおわりますが、私はこれからも高校生のラジオドラマやドキュメンタリーに関心をよせていきたいと思います。
ラジオ番組づくりについて、ご相談があったらいつでもメールをください。
メールの宛先は:katsuki01@gmail.com です。
ではみなさん、ごきげんよう!
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