釘本ひろみ「元禄腹鼓敵月餅」
九州沖縄ライターズ倶楽部ワークショップ作品
釘本ひろみ:作「元禄腹鼓敵月餅」
今宵は十五夜、中秋の名月じゃ。
徳川五代将軍綱吉は、先祖代々ウサギに恨みをいだく公儀隠密ポン丸にタヌキの腹鼓を所望する。ご存知カチカチ山騒動、その後始末の一席。
出演
古賀邦子(鳥栖市民劇団)
外尾佳樹(鳥栖市民劇団)
八重瀬けい(日本放送作家協会)
そえじまただし(日本放送作家協会)
収録:2024年7月23日
サンメッセ鳥栖(佐賀県鳥栖市)
引用文献:古今和歌集/新古今和歌集
Copyright (C) 2024 九州沖縄ライターズ倶楽部 All Rights Reserved.
釘本ひろみ(脚本)
以前から神話を題材にした作品を作りたいなと考えていて、カチカチ山と徳川綱吉の生類憐みの令を合わせた話を思いつきました。
おばあさんを殺したタヌキが悪者で、タヌキを懲らしめたウサギが主役のカチカチ山。タヌキの子孫の「ポン丸」はウサギへの仇討ちを胸に秘め、徳川幕府の隠密組織で働いています。一方タヌキを人間に売ったことで動物界から追放されたウサギの子孫「ウサ吉」は、人里離れた餅小屋でひっそり餅を搗いて暮らしています。はたして「ポン丸」の仇討ちは成功するのでしょうか!
ワークショップに参加して
4度目に提出した企画でした。面白いアイデアだけでは形にならない。構成の大切さや、流れをどう作っていけばよいか、副島先生が監督兼プロデューサー、私が脚本家という役割で、プロとして実際に仕事をしていくような進め方を体験できたことでよく理解できました。
現代にも通じる不条理を、物語で描けたらと思っていましたが、満足できる作品ができました。これからも独自性・普遍性・大衆性のある作品を作っていきたいです。
2024年9月13日